Pantone特色指定印刷とは|ブランドカラーをトートバッグに完全再現する技術
色差(ΔE)という数値をご存じでしょうか。印刷業界では、ΔE≦2が「ブランドカラーの許容範囲」とされる実務基準です。CMYK印刷では、同じデータを使っても、印刷機・素材・ロットの違いで1〜2トーンのズレが出ます。この”小さなブレ”が、ブランドの一貫性を少しずつ崩していきます。
特色(スポットカラー)印刷は、この問題を根本から解決する技術です。
CMYKと特色インクの決定的な違い
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方式 |
色の作り方 |
色ブレリスク |
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CMYK |
4色インクの掛け合わせ |
条件によって変動しやすい |
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特色(Pantone) |
番号対応の単一インクを事前調合 |
機械差・網点変動の影響が最小 |
CMYKは4色を重ねて色を作ります。印刷条件が少し変わるだけで、出力結果がズレます。Pantone特色印刷は違います。指定番号に対応したインクを事前に調合し、そのインク1色だけで刷ります。 だからロットが変わっても、色がきちんと揃います。
金・銀・蛍光色など、CMYKでは物理的に出せない特殊色も、特色インクなら対応できます。
Pantone番号指定の基本ルール
Pantone番号は「PANTONE 286 C」のように、番号+C(コート紙)またはU(非コート紙)で書きます。この表記が、海外工場・国内外注先との色仕様共有における共通言語になります。
トートバッグなどの布製品に使う場合、コート紙用チップをそのまま参照しないでください。布向けインクメーカーが配合した実刷サンプルで最終確認するのが現場のやり方です。「PANTONE 286 C指定 → 布用インクに変換 → 試し刷りで確認」という流れが標準です。
⚠️ 番号が1つ違うだけで、色味は大きく変わります。 「PANTONE 285 C」と「PANTONE 286 C」は別物です。見積書・入稿データ・指示書の3箇所で、必ず同じ番号になっているか確認してください。また、Web用カラーコード(例:#00479D)はPantone番号とは別物です。画面のRGBと印刷物の色は必ずズレます。番号を決めるときは、物理カラーチップを基準にしてください。
ブランドカラー統一の実際
グローバルブランドのノベルティトートを作る場面を考えてみましょう。海外本社がPantone番号(例:Pantone 123 C)を指定します。日本・中国・欧州の各工場が同じ番号の特色インクを使うことで、世界中の販促物でブランドカラーが統一されます。Pantone番号は、「色の国際標準語」として機能します。
CMYK印刷 vs 特色(Pantone)印刷|トートバッグ名入れでどちらを選ぶべきか
シンプルに言うと:写真やグラデーションを使うデザインはCMYK、ロゴ1〜3色でブランドカラーをきちんと出したいなら特色(Pantone)。これが現場の基本です。
用途・目的別の選択基準
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条件 |
推奨方式 |
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写真・グラデーション・多色イラスト |
CMYK/インクジェット |
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ロゴ1〜3色+ブランドカラー重視 |
特色(Pantone)+シルク印刷 |
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小ロット(〜50枚)+多色デザイン |
CMYK/インクジェット(版代ゼロ) |
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長期継続制作+色ブレ回避 |
特色(Pantone) |
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蛍光・メタリックで差別化したい |
特色(Pantone)一択 |
コスト構造の違いを把握する
特色(シルク)印刷は、1色1版あたり約3,000〜8,000円の版代がかかります。ただし、枚数が増えると1枚あたりの単価はぐっと下がります。
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50枚:@300〜500円程度の印刷上乗せ
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300枚:@80〜150円程度
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1,000枚以上:@30〜80円程度
CMYKインクジェットは版代ゼロです。写真や多色イラストを使うなら、特色より総コストを抑えられるケースがほとんどです。色数が増えても追加費用がほぼ発生しない点が大きな強みです。
入稿データで失敗しないための実務ポイント
特色データをそのままインクジェットに入稿すると、プリンタが近似CMYKに自動変換します。その結果、色がくすんだり別トーンになることがあります。事前に確認しておきましょう。
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特色で入稿する場合:IllustratorでPantone/DICのスポットカラーを指定し、番号を明記する
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CMYK入稿の場合:デザイン段階からCMYKモードで作業する。企業ロゴ色はCMYK値で固定する(例:赤=C0 M100 Y100 K0)
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RGBデータをCMYKに変換したら、変換前後を並べて目視で確認する
大ロット・ブランドカラー重視の案件では、本番前に色校正(試刷り)を1〜数枚実施するのが確実です。
Pantone番号指定の入稿方法|デザインデータ作成から色指定まで実務ガイド
入稿データの作り方を間違えると、Pantone番号を正しく書いても意味がありません。この記事では、発注担当者がすぐに使える実務手順をまとめています。
番号指定の基本ルール:「PANTONE 300 C」まで書く
Pantone番号はブランド名+番号+用紙種別のセットで記載してください。
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✅ 正しい表記:
PANTONE 300 C(コート紙)/PANTONE 300 U(非コート紙) -
❌ 不十分な表記:
300だけ、PANTONE 300だけ
「C」と「U」は発色が異なります。印刷する素材・生地に合わせて、必ずどちらかを明示してください。番号は画面上のスウォッチではなく、物理の色見本帳で確認した番号を使ってください。モニターの色は環境光・輝度によって変わります。見本帳だけが印刷会社との共通基準になります。
長期運用ブランドの場合は、ガイド名と年度(例:PANTONE+Solid Coated 2019年版) まで印刷会社と共有してください。版が異なると、同じ番号でも色味がズレることがあります。
Illustratorでの特色スウォッチ設定手順
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メニュー:ウィンドウ → スウォッチライブラリ → カラーブック
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ガイドを選択:「PANTONE+Solid Coated」を開く
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番号を検索:例として
PANTONE 185 Cを入力してクリック -
確認ポイント:メインスウォッチパネルに追加されたアイコンの右下に白地×黒丸マークが表示されていれば、特色スウォッチとして正しく設定されています
既存のCMYKカラーをPantoneに変換したい場合は、「編集 → カラーを編集 → オブジェクトの再配色」からカラーブックに制限して近似変換できます。変換後は色枠をダブルクリックして、目視で近似候補を確認してください。
PDF入稿の場合は、プリフライトで「スポットカラー存在」が確認できる状態にしておきましょう。入稿後のトラブルを防げます。
入稿指示書に必ず記載する5項目
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項目 |
記載例 |
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Pantone番号+ガイド |
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近似許容 or 厳密一致 |
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参考カラー値 |
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校正の要否 |
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印刷方式の確認 |
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「ロゴはいつもの赤で」といった曖昧な表現は避けてください。番号と基準を明記した指示書が、色ブレを防ぐ第一歩です。
💡 色見本帳チップのカラーコピーや印刷サンプルを入稿データに同梱しておくと安心です。オンデマンド・通販系の印刷会社では、特色指定をCMYKに自動変換するケースが多いです。事前に「特色インク調合での対応が可能か」を確認しておきましょう。
生地素材別・色再現精度の実態|Pantone指定でも知っておくべき制約と対策
「Pantone番号を指定した=完全再現される」——現場では、この前提は通用しません。
印刷と布は、根本的に違う素材です。Pantoneの色見本帳は紙ベースで作られています。トートバッグに使うコットンやポリエステルは、インクの吸収率・表面の織り構造・糸の光反射が大きく異なります。番号が正しくても、素材が変われば色の見え方は変わります。
素材ごとの色再現精度|何が違うのか
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素材 |
再現精度の傾向 |
注意点 |
|---|---|---|
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コットン(キャンバス) |
比較的管理しやすい |
紙見本との同色再現は不可 |
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ポリエステル |
高彩度・強い色調に制約あり |
コットン同等の再現ができない色が存在する |
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織りネーム・プリントネーム |
既存糸から近似色を選ぶ運用が基本 |
完全一致ではなく近似対応が前提 |
ポリエステル素材は特に注意が必要です。専用染料を使っても、コットンと同水準の彩度・色調を出せない番号が存在します。 「コットンで出たから大丈夫」という判断は、ポリエステル製品には通じません。素材ごとに基準サンプルを分けて管理するのが正しい進め方です。
現場で実際に効く4つの対策
① 物理カラーガイドブックで確認する
モニター上のPantoneスウォッチは近似表示にすぎません。印刷会社との共通基準は、物理的な色見本帳で必ず合わせてください。画面上の色は参考程度に留めましょう。
② 色見本(現物)を工場へ送る
自社の色見本を直接、印刷会社・製造工場へ送るのが確実な方法です。番号の認識ズレは、現物で解消できます。
③ 同一年度版の見本帳を使う
Pantone見本帳は定期的に改訂されます。複数社・複数拠点で運用する場合、年度の違う見本帳を混在させると色にズレが生じます。 発注時に版を明記し、全拠点で統一してください。
④ 許容ΔEを数値で事前合意する
「色が合っているか」の判断を感覚に頼るのは危険です。色差計(例:eXact)を使うと、Pantoneライブラリへの登録値と実測値の差をΔEで数値管理できます。ΔEの計算方式はL/C/Hレシオ=1:1:1が標準設定です。合否判定基準を事前に数値で合意しておくと、納品後のトラブルを大きく減らせます。
⚠️ 高彩度色・濃色はポリエステルとコットンで別基準を設けるのが原則です。同一ΔE許容値で管理すると、ポリエステル製品が基準を満たせないケースが出ます。素材別に許容範囲を設定してください。
Pantoneは「色の共通言語」です。ただし、素材を超えた絶対保証ではありません。素材別サンプルの確認・同一版の見本帳・ΔE数値管理——この3点が、ブランドカラーの再現精度を実務レベルで高める核心です。
OEM発注フロー|Pantone色指定から量産納品まで5ステップ
発注前に全体像を把握しておくと、色ブレ・納期遅延・手戻りのリスクを減らせます。Pantone色指定トートバッグのOEMは、5ステップで進みます。
ステップ1:仕様確定(Pantone番号を含む仕様書作成)
仕様書にはPantone番号(例:PANTONE 286 C)を必ず明記してください。「いつもの青」は通じません。あわせて以下の数値を確定させます。
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項目 |
記載例 |
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素材 |
綿キャンバス 10oz(280 g/m²) |
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寸法 |
横380mm × 縦420mm(許容誤差±5mm) |
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ロゴサイズ・位置 |
横120mm × 縦40mm、上端から80mm |
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色差許容値 |
ΔE≦2以内 |
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数量内訳 |
S100枚/M200枚/L200枚 = 計500枚 |
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支払条件 |
発注時50%・出荷前50% |
ステップ2:サンプル製作(色確認・仕様FIX)
標準スケジュールはこうです。発売日の10〜14週前に仕様書を確定します。8〜10週前に1stサンプルを受け取ります。サンプル確認時のチェック項目は以下の通りです。
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Pantone指定との色差(目視+測色)
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生地厚みが指定オンス/g/m²の範囲内か
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ロゴの線再現・滲みの有無
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縫製強度・縫い目寸法
サンプル製作期間の目安は2〜3週間。承認後、量産へ移行します。
ステップ3:本発注・量産準備
発注確定時に確認すべき数値項目です。
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MOQ(最低発注数量):100〜500枚が一般的
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版代:1色1版あたり3,000〜8,000円
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納期:生産開始から4〜8週間
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前金割合:30〜50%が標準
繁忙期(10〜12月・3〜5月)は納期リスクが上がります。販促キャンペーンに間に合わせるなら、最終納品日の4ヶ月前には発注を確定させてください。
ステップ4:量産・品質管理
量産中は3段階で品質を管理します。
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資材受入検査:生地・インクのPantone色番・数量・仕様を確認します
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工程中抜き取り検査:裁断→縫製→検品の各工程で品質基準を確認します。不良が出たら原因を特定し、工程を修正します
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染色・印刷工程:Pantone指定に合わせてインクを調合します。試し刷りで確認後、本刷りに進みます
ステップ5:検品・梱包・納品
検品・梱包には1〜2週間を見込んでください。確認項目は以下の通りです。
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色ムラ・色ブレ(Pantone指定との照合)
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縫製不良(ほつれ・寸法ズレ)
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ロゴのインクかすれ・欠け
梱包仕様は個装(OPP袋入りなど)とカートン(サイズ・入数・品名・ロットNo.印字)を仕様書で事前に指定しておきます。
輸送所要日数の目安は、船便で7〜14日、航空便で2〜5日(アジア→日本)です。
💡 全工程の総所要期間は約12〜18週間が目安です。色校正・サンプル修正・繁忙期のバッファも考慮して、余裕あるスケジュールを組むことをおすすめします。
ロット数・価格構造・発注コスト最適化|Pantone特色印刷OEMの費用を決める要素
Pantone特色印刷のOEM費用は「色数×ロット数」の組み合わせで大きく変わります。この構造を把握しておくと、発注コストをムダなく抑えられます。
価格構造の基本:特色1色追加でかかる3つのコスト
特色印刷は「CMYK+特色追加料金」という構造です。特色を1色追加するたびに、以下の3項目が加算されます。
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コスト項目 |
内容 |
|---|---|
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インキ代 |
通常CMYKの約1.2〜2倍。蛍光・メタリックはさらに高い |
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版代(刷版費) |
特色1色につき1版が必要 |
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段取り費 |
版交換・インキ洗浄のセットアップ工数 |
色数を絞ることが、最も直接的なコスト削減手段です。
ロット数と1枚単価の関係
ロット数が増えると、版代・段取り費が多枚数に分散されます。小ロット(100〜500枚)の場合、1枚単価は大ロットの1.5〜3倍になるケースが多いです。
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1,000枚:CMYK+特色1色追加でCMYKのみの約120〜140%
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10,000枚:同条件でも1枚単価差は10〜20%程度まで縮小
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500枚以下の小ロット:特色追加でCMYKのみ比+30〜50%以上になることも
特色2色だけで構成するデザインは、CMYK4版より版数が少なくなります。デザインの組み方次第で、CMYKより総コストを下げられる場合があります。
見落としやすい追加コスト要素
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色校正費:数万円レベルの固定費。小ロット案件では1枚単価を大きく押し上げる
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C/U指定ミスによる刷り直し:再版+再印刷でコストが倍増するリスクがある
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特色の最低ロット条件:多くのOEMメーカーは500〜1,000枚以上から特色対応。それ未満はCMYK近似対応か、高額な小ロット料金が発生する
発注コストを最適化する5つのステップ
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使用Pantone番号はロゴ・キー要素のみに絞る
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CMYKで再現できる箇所はCMYKに戻す。特色の使用箇所を最小限にする
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ロット数×色構成の複数パターンで見積を同時取得して比較する。例:1,000/3,000/10,000枚 × CMYKのみ/CMYK+特色1色
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本機校正は1回で全仕様を確定する。再校正は避ける
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版・色レシピの保存を依頼する。次回発注時の初期費用を削減できる
💡 大ロットでCMYK近似色に切り替えると、総コストの5〜15%削減が期待できます。 ただし、ブランドカラーの色ブレ許容幅が小さい場合、再印刷リスクがコスト差益を上回ることがあります。Pantone特色かCMYK近似かの判断は、ブランド基準の厳密さとロット数のバランスで決めてください。
Pantone特色印刷 トートバッグOEM事例|業種別ブランドカラー再現実績
業種によって、ブランドカラーの「厳しさ」は大きく異なります。以下は、Pantone特色指定トートバッグOEMが選ばれる典型的なパターンです。自社案件に近いケースを参考にしてください。
業種別:色再現の仕様パターン
化粧品・ビューティー系
世界各国の店頭で「同じ色に見える」ことが必須です。白キャンバス+Pantone1色ベタ印刷が基本構成です。ロット規模は1,000〜5,000枚で、店頭配布やキット同梱用途が主な使い方です。
飲料・食品メーカー
コーポレートカラー(赤・青・緑など)をPantone番号で世界共通管理するケースが多いです。目的は、ボトルやパッケージと「同じ色」をトートで再現すること。数千〜数万枚単位のキャンペーングッズに使われます。
スポーツ・アウトドアブランド
濃色ボディ(黒・ネイビー)に白+チームカラー1色の2色シルク構成が多いです。濃色地には白下地(白引き)が必要なため、版数が2〜3版になる場合があります。
IT・スタートアップ(展示会ノベルティ)
Pantone1色ロゴ+URLのみのシンプルなデザインが主流です。ロット規模は300〜2,000枚です。コーポレートガイドラインにはCMYK値・RGB値も記載されています。ただし、実物トートではPantone特色を優先する運用が一般的です。
ファッション・アパレル(ショップバッグ展開)
紙袋と同じPantoneカラーを布トートに展開するパターンです。大面積ベタ印刷や生地染め+ロゴシルクを組み合わせます。色ブレの許容量をΔE数値で管理するケースも見られます。
💡 共通する判断基準は1つ:ブランドカラーの厳守度が高い案件ほど、Pantone特色+シルク印刷対応のOEM工場が選ばれます。熱転写・インクジェット専業工場はPantone指定に対応できません。発注前に「特色インク調色+シルク印刷対応可否」を必ず確認してください。
よくある質問(FAQ)|Pantone特色印刷トートバッグOEMの疑問を解決
発注担当者からよく届く質問をまとめました。発注前にさっと確認しておくと、後のトラブルを防げます。
Q1. 依頼先がPANTONE対応かどうか、どう確認すればいいですか?
まず「PANTONE対応か/DICのみか/特色自体不可か」を直接確認してください。印刷会社によっては、PANTONEに対応せずDICのみという場合もあります。確認なしで発注すると、番号指定が正しく機能しません。
Q2. WebカラーコードやロゴのJPG画像で色指定できますか?
できません。印刷現場はモニターを基準にしません。実物チップや印刷物で色合わせをします。#RRGGBB形式のWebカラーコードや画面上のロゴ画像で指定すると、色ズレやクレームの原因になります。PANTONE/DIC番号か、現物見本の送付で指定してください。
Q3. フルカラー印刷でもPANTONE番号通りに再現できますか?
できません。インクジェットや昇華転写はCMYK4色の組み合わせで色を作ります。そのため、特色指定は使えません。ロゴやブランドカラーをPANTONE番号通りに再現したい場合は、特色シルク印刷に対応した工場を選んでください。
Q4. PANTONEとDICは互換できますか?
番号体系が違うため、完全に一致する番号はほぼ存在しません。海外トートバッグOEM発注ではPANTONEが標準です。国内工場はDICを採用するケースが多い傾向があります。「PANTONE 186CをDICに変換してほしい」という依頼には、印刷会社が近似DIC番号を提案し、色校正で調整するのが一般的な進め方です。ブランドガイドラインと許容ΔEを事前に共有し、合意しておきましょう。
Q5. 小ロット(50〜100枚)でも特色印刷に対応できますか?
対応できる工場は増えています。ただし版代は色数分(1色=1版)かかります。2色印刷なら2版分のコストが発生します。小ロットだと版代が1枚あたりの単価に大きく影響します。色数を絞るか、CMYKとの比較見積もりを取ることをおすすめします。








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